コラボのすすめ
秋も深まり行楽にはぴったりの時期になりました。
皆さんもすでにどこかにお出かけされたり、これから旅行のご予定がある方も多いのではないでしょうか。
コロナの影響で十分に楽しめなかった分、旅行の計画を立てるだけでもワクワクした気持ちになります。
今の時代はネットで情報収集できる時代ですが、ガイドブックは旅先のあらゆる情報が凝縮されたとっても便利なアイテム。
そして今回紹介したいのは海外旅行ガイドブックのパイオニア『地球の歩き方』シリーズのコラボ本です。
私も卒業旅行で初めて海外に行くときには『地球の歩き方』を手に取りました。
現地の歴史や細かな情報までが集約された他とはひと味違ったガイドブックです。
そんな『地球の歩き方』もコロナの影響で海外旅行ができない状況になり、売り上げが9割減となるピンチに…
そんな中でも、「巨像」や「城」などテーマ別にまとめた、読み物として楽しめる「旅の図鑑」シリーズを発売するなどチャレンジを続けます。
そして、満を持して登場したのが『月間ムー』とのコラボ本です!
ムーといえば、UFOや超古代文明など世界の謎と不思議に挑戦するオカルト情報誌の金字塔です。
まさに異質である『地球の歩き方』と『月刊ムー』のスペシャルなコラボ本は、実際に出かけられずとも妄想トリップできると大ヒットして話題になりました。
ただ単純に双方のファンを取り込むだけではなく、それぞれの存在は知っていても今まで手にしてこなかったような人でも気になって手に取るような遊び心を感じます。
『地球の歩き方』の編集長は、コロナ禍で旅行ガイドブックが売れない中で書店の棚を死守するのが命題だったと語っています。棚を維持するためには、ネットで即購入してしまうのではなく、実際に書店に行って中身を確認する必要があるような、ちょっとニッチな企画をつくっていったそうです。
『月刊ムー』とのコラボ以降も、大人気コミックの『ジョジョの奇妙な冒険』とのコラボ本や、47都道府県を網羅した大作『地球の歩き方 日本』を発売するなど快進撃を続けています。
今は街を歩いても多くのコラボにあふれていますが、本当に良いと思えるコラボは、驚きと同時に新たな価値を生み出すような企画なんだとあらためて感じました。
赤福