ナカチカ

MC事業部 #114

『消費者の意識を変える、というSDGsの取り組み』

2022.04.22#COLUMN

こんにちは。北(ペー)です。

昨今様々な場面で取りざたされている「SDGs」。もはやその定義や意義について語ることは必要ないほどに、世の中に浸透し、多くの企業が自分たちの責務としてSDGsを認識しつつあるのではないでしょうか。
そんな中、言わずと知れたアウトドアブランド「ザ・ノース・フェイス」のSDGsを背景にしたある活動は、とても面白いものでした。

これ、何だと思いますか?そう、シューズボックスを展開したものです。購入した時、靴が梱包されている箱です。みなさんあの箱ってどうされてますか?取って置く方もいらっしゃるでしょうが、多くの方は解体して畳んでゴミに出すでしょう。(あれちょっと面倒ですよね・・)
でもこの箱はいつものように畳んで縛るにはもったいない・・このゴミになるはずの段ボールから、ポーチやピルケースが生まれるというのです。

1つのシューズボックスから「パスポートケース」「ポーチ」「ピルケース」「ラゲッジタグ」の4アイテムができる。
画像引用:https://www.goldwin.co.jp/tnf/special/upcycle-collection/

シューズボックスに、旅をテーマにした4つのアイテムの型がプリントされていて、切り取って組み立てるとそれらが完成します。ダンボールアーティストの島津冬樹さんとのコラボ企画。ノースフェイスが島津さんの「不要なものから大切なものへ」という活動コンセプトに共感し生まれた企画だそうです。

これはある意味発想の転換ではないかと思います。
SDGsと聞けば、真っ先に「削減する」というイメージを持ちます。そして多くの企業は削減したものを企業努力としてアピールすることでイメージアップを図ろうとします。

それに対し、ノースフェイスのこの活動は、「削減」ではなく「生まれ変わらせる」という考え方です。そして最大のポイントは、“おもしろい体験”として消費者にその考え方を提供している点です。消費者の意識を変えることがゴールです。

このように企業には、消費者の意識を変えるという役割も担っているはずです。ノースフェイスはそれをとてもポジティブな体験を提供することで実現しようとしているのではないでしょうか。それが同時に、ノースフェイスのブランド価値を上げている、つまりプロモーションになっています。

「我々はこんなに頑張っています!」という独りよがりなアピールではなく、楽しい体験で消費者の意識を変えようとしてみると、さまざまなSDGsの取り組みアイディアが出てきそうです。