欲しいに理由なんてない!
4月に入りいよいよ新年度!
先月から続く花粉症に悩まされていますが、心機一転がんばりたい水餃子です。
ところで皆さん、絶対使わないけどなぜか欲しくなってしまうものってありませんか?
ご当地ゆるキャラのぬいぐるみとか、修学旅行の定番、木刀とか。
そんな「絶対使わないけどなぜか欲しい!」の究極を突き詰めた商品が今話題になっています。
それが「赤の他人の証明写真」。通称「証明写真ガチャ」。
絶っっ対に使わない、むしろ用途もわからない、その前に誰なのかもわからない…
不思議すぎるこのガチャガチャ、でも確かになぜか気になってしまう!
中に入っている写真は、この企画の呼びかけに賛同してくれた人や考案者の知人など実在する人物。
就活生っぽい人、主婦っぽい人、バイトに応募する大学生っぽい人など、さまざまな用途で使ったであろう赤の他人の証明写真がランダムで1枚入っています。
このガチャガチャの考案者は「コロナ渦でマスクが当たり前になり人の素顔を見るのが難しい時代に、この人どんな仕事に応募するんだろう…とか、絶対酒飲み…とか想像するのも楽しみ方のひとつ」とのこと。
シュールすぎてよっぽどのマニアしか買わないんじゃ?とも思いましたが、これが意外にも10代~20代の若い女性にウケているとのこと。
スマホのケースに挟んで、そのシュールすぎるデザインを楽しんでいるそうです。
確かに、友達のスマホケースに全然知らない人の証明写真が入っていたら釘付けになりますよね。
この商品を見て一番に思ったのは、意味がないって案外おもしろいのかも、ということ。
私たちの仕事は普段、いかにコンセプトに沿っているか、購入のきっかけになるストーリーがあるか、を真っ先に考えています。
でもこの商品のように、全然買う意味がない商品でもなぜか消費者の心は動くもの。
定番のストーリーや消費者目線にとらわれない自由な発想の中におもしろいアイディアのヒントがあるのかも、と思った事例でした。