ナカチカ

MC事業部 #98

『“きっかけ待ち”を狙え』

2021.09.06#COLUMN

こんにちは。北(ペー)です。

突然ですが、みなさんオーダースーツって持っていますか?

わたしは社会人になって10年以上経ちますが1着も持っていません。一番の理由はスーツを着る機会ががほとんどないからなのですが、そんな私でも「1着くらいスーツあった方がいいよな。買うならオーダーがいいな」と思うことがあります。けれどそう思うのも年に数回、何か行動に起こすことはありません。よくスーツを着る人ならなおさら、一度はオーダースーツにあこがれを抱くでしょう。ですがなんとなく今まで買わずに来たという人は多いはず。

何年か働くと、スーツの見え方がちょっとしたサイズ感や質感でかなり印象が変わることに気づきます。スーツは制服みたいなものだから、ファッション表現の自由には制限がかかります。その限られた範囲でかっこよく見せるのは意外と難しいので、きちんと着こなす人はそれだけ目立ちます。だからスーツは多少高くついてもいいものをと思うし、その最高峰がオーダースーツなのだと思います。

このように良さを理解しても手を出さないのは馴染みがないからです。勝手がわからないし、全く別世界のサービスのように思ってしまいます。このような製品・サービスは一歩踏み出すための“キッカケづくり”が必要です。

前置きが長くなりましたが、とある紳士服店のこんなキャンペーンの記事を先日見つけました。

「初任給スーツ」

これは 関西中心に店舗を展開する「オーダースーツ専門店ツキムラ」が過去に実施した、初任給の1割の価格でオーダースーツを作ります、というサービスです。初任給20万円なら2万円、18万なら1万8千円・・・オーダースーツとしては破格だと思います。

ですが売り手からするとそれ相応の効果が見込めるはずです。一度オーダースーツを買った人はもうオーダースーツは“別世界のもの”ではなくなります。量販店のものとは明らかに異なる質の商品と、採寸してオーダーメイドしてもらうという経験を得た人にとってオーダースーツは、次回購入時に自然に、そして確実に選択肢に入ります。たとえ赤字だとしてもこれは将来への価値ある投資なのでしょう。

「初任給」ということは新入社員なわけですが、それがまたミソですよね。若いうちにオーダースーツを選択肢に入れてしまえばその分購入機会は多いので買ってもらえる確率が上がります。買う方からすればこれ以上ないきっかけです。

わたしは「オーダースーツ」と似た感覚の商品・サービスって何だろうなと考えてみて、はじめに思い付いたのがロボット掃除機と乾燥機付きのドラム洗濯機でした。これは普段私が家電メーカーを担当しているからなのですが(^^;・・・販促プランを考えながら、「買ったら世界変わるんだろうなぁ。」とよく思います。

そう、“きっかけ待ち”です。価格的にファミリーがメインターゲットですが、実は一人暮らしの人にこそメリットが感じられやすい商品だと思います。一人暮らし年数×10%オフ企画を提案してみようかな、と思う、今日この頃です。

ちなみに「オーダースーツ専門店ツキムラ」は初任給スーツ以外にも様々な斬新な企画を次々と打ち出しているようです。最近ではコロナ禍でサイズが変わってしまった人向けの企画、その名も「GO TO フィット」。持参した以前のスーツと店頭で測ったウエストのサイズ差1㎝につき千円値引き(上限5千円)するという企画だそうです。

プランナーとして勉強しに伺いたいお店です・・。