ナカチカ

MC事業部 #75

形を変えながら続くメッセージ

2021.03.08#COLUMN

お久しぶりです。

前回ちょっと早い東日本大震災関連の広告をアップしたら震災から10年目を迎える数日前の今日、また私の番が回ってきました。(前回がフライングでした)

ということで、今回も東北からメッセージを発信していきたいと思います。


2011年の冬、東日本大震災から約半年後から始まった「行くぜ、東北。」
2021年の今もメッセージを変えて続いています。

私も仕事で関東に行くことが多く、新幹線の駅の中でよくポスターを見つけては、今年はどんな場所が取り上げられているんだろう?と見ていました。

何気なく10年見ていた広告だったので、改めて制作の意図を調べてみました。

このキャンペーンが始まった当初は世の中が沈んだ雰囲気だったので、JRのキャンペーンらしい風景や食べ物なんかを取り上げることでは人々に振り向いてもらえるような環境ではなかったこともあって、かなり大胆なビジュアルで、みんなの目が覚めるようなことを狙いにしたそうです。
東北新幹線をメタファーにした3色を使って、新幹線の想いが世の中に広がっていくようなイメージでデザイン。
とくに私がなるほどと思ったのは、下記の言葉です。

『新幹線ってある種のヒーローのような存在だと思うんですね。
新幹線が「行くぜ、東北。」と叫んでいるのはすごく頼りになるイメージ、そういう新幹線の姿やスピード感をモチーフにデザインを発想していきました。』

あのときはどんな言葉もかける側も受け取る側も慎重に気を遣っていた時期だったので、その中で今デザインができることを体現された広告だなと思いました。
2012年からは東北の風景や食べ物がビジュアルに出て生きていてメッセージが復興にどんどん変わっていきましたが、個人的には2011年のこの広告が1番好きです。
元気が出ます。

今年2021年はコロナの影響もあり、メッセージがさらに変化しています。
それでもこのキャンペーンが続いているのは、続けることのメッセージもあるのかなと思います。

デザインを通じて何を伝えるのか、受け取った側がどんな風になってほしいか、そんなことを考えながらデザインを創っている方たちはかっこいいです。

触覚眉毛