ナカチカ

MC事業部 #73

餅屋の餅を、餅屋以外で

2021.02.21#COLUMN

こんにちは、水餃子です。

最近SNSでこんな気になる記事を発見しました。

「セブンティーンアイスの自販機はなぜスイミングスクールにあるのか?」

確かに。
小学生の頃、夏休みの夏期講習だけ参加していた地元のスイミングスクールにも置いてあって、帰る前に友達とよく食べていました。
でもなんでスイミングスクールなんでしょうか?

1983年に江崎グリコから発売されたセブンティーンアイス。
今では至る所に自販機が置いてありますが、最初は自販機ではなかったそう。

他社メーカーのアイスが入ったケースの横に、セブンティーンアイスだけが入った専用のケースで販売されていました。
売り場も酒屋さんや駄菓子屋さんなど所謂、アイスが売っている定番の場所。
でも全く売れなかったそうです。

2年間売れずどうしようか、となったグリコは商品を変えるのではなく「売る場所」を変えました。
今まで置いていた他社製品もある店舗ではなく、ライバル商品がいない、かつ人がたくさん集まるところに置くように路線変更。
当時はボウリングブームだったので、購買ターゲットの17歳の学生や若者が集まる新宿のミラノボウルにアイスの自販機を設置しました。

するとまさにバカ売れ!

当時のセブンティーンアイスのコンセプト「子どもだけでなく、高校生や大人になっても楽しめる”オシャレでイマドキなアイス”」にまさにマッチした人が集まる場所に置いたことで大きく売り上げが伸びたそうです。

その後も時代に合わせて変わる「人が集まるところ」にフォーカスして自販機を設置。
レンタルビデオが全盛期だった頃にはビデオ店に、スイミングが子どもの習い事として定着してきた頃にはスイミングスクールにも設置されました。

そうしてセブンティーンアイスは「アイスを買いに行く」ではなく「いる場所でアイスが買える」という価値で今や至る所で目にするほど販売数を増やしました。

「商品」を変えるのではなく「売る場所」を変える。
これはアイスに限らず他の商品にも言えるんじゃないかと思います。

例えば家電。
今は家電量販店に置いてあるのが当たり前ですが、住宅展示場の一角に家電販売ブースを設ければ、モデルハウスのキレイなキッチンを見て家電を買いたくなるかもしれない。
逆に家電量販店に小さなモデルルームを作って「この家電でこんなキレイなキッチンにできる」という訴求でもいいかもしれませんね。(アイスのように気軽に買える商品ではないので難しいかもしれませんが…)

“餅は餅屋”と言いますが、餅屋がついた美味しい餅が別の場所で買えたら、それは大きな価値になると思います。

物の売り方が多様化しているこの時代だからこそ参考にしたい事例だなと感じた記事でした。